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高校生のバイトの給料はどのくらい?1ヶ月の平均給料や稼ぎ方を解説

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高校生のバイトの給料はどのくらい?1ヶ月の平均給料や稼ぎ方を解説

これからバイトをしたいと考えている、もしくは現在すでにバイトをしている高校生もいるでしょう。たとえ、お小遣いをもらっていたとしても、友達と遊んだりおしゃれをしたりと、お小遣い以外にお金が必要になる場面も多いはずです。では、多くの高校生はバイトでどのくらい働き、どれだけ稼いでいるのでしょうか。

この記事では、高校生がバイトで稼ぐ平均的な給料の金額や稼ぎ方、高校生におすすめのバイトについてまとめています。バイトを始める際に、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修

山本 喜一

社会保険労務士法人日本人事 代表

高校生のバイトでの1ヶ月の平均給料は20,000~50,000円台が多い

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社による「10代の金銭感覚についての意識調査2023」において、高校生でお小遣い以外の収入があると答えた人は全体の25.5%でした。このことから、そもそもアルバイト等お小遣い以外の収入がある高校生は少数派であることが分かります。

同社の2020年の調査によるとお小遣い以外の収入がある人の平均月収は26,970円で、そのうちバイトによる収入は75.3%です。つまり、高校生がバイトで稼いでいる1ヶ月の給料は、26,970円×75.3%=20,308円程度と考えられます。

お小遣い以外の収入がある高校生の月収内訳

お小遣い以外の収入がある高校生の月収内訳

また、株式会社マイナビが2023年に実施したWEBアンケート調査によると、アルバイト経験のある高校生を対象にアルバイトでの月収を聞いたところ、「3万円台」が最も高く全体の17%を占める結果でした。続いて「2万円台」が16%、「5万円台」が14%と、高校生がアルバイトで稼ぐ月収は2万円~5万円台である人が多いことが分かります。

ケース別に解説!1ヶ月20,000円以上稼ぐには?

バイトで月20,000円以上稼ぐには、どのくらい働けば良いのでしょうか。ここからは、月20,000円以上稼ぐために必要な勤務時間の目安について、1週間に働く日数別に解説していきます。

なお、令和5年度の地域別最低賃金(時給)は、全国加重平均額(全国の最低賃金を都道府県ごとの労働者数で重み付けして平均したもの)が1,004円なので、時給1,004円で働くと考えて計算していきます。

ケース1. 週3日働く場合

時給1,004円で週3日働いた場合、1日あたり2時間勤務すると、1ヶ月(4週)で24,096円稼げます。1日2時間であれば、平日に学校が終わったあとの時間などを活用しやすいでしょう。平日の夕方から夜の時間帯にかけて従業員を募集しているかつ、短時間勤務を認めているなど、放課後に働きやすいバイト先を探すと、月20,000円以上を稼ぎやすくなります。

ケース2. 週2日働く場合

時給1,004円で週2日働いた場合、1日あたり3時間勤務すると、1ヶ月(4週)で24,096円になります。

1日3時間の場合も放課後に余裕があるタイミングで働くこともできるかもしれませんが、学校や部活の事情もあるので、2日間とも平日にバイトを行うことが難しい人もいるでしょう。その場合は、週2日のうち1日は土日にあてるなど、働く曜日を調整できるように、平日と休日どちらも勤務可能なバイト先を探すのがおすすめです。

ケース3. 週1日働く場合

時給1,004円で週1日だけ働く場合、月20,000円以上稼ぐには1日約5時間をバイトのために確保する必要があります。

1日5時間働くことを考えると、平日よりも休日にバイトをする時間を作るのが現実的でしょう。土日勤務可能なバイト先を優先的に探し、毎週土日のうちどちらかをバイトにあてるのがおすすめです。

高校生が経験したことのあるバイトランキングTOP3

初めてバイトを探す場合、どんなバイトが高校生に人気なのか気になる人も多いでしょう。ここでは、厚生労働省が2016年に実施した「高校生に対するアルバイトに関する意識等調査結果」から、高校生が経験したことのあるバイトTOP3を紹介します。

1位 スーパーマーケット

高校生が経験したバイトで最も多かったのは、「スーパーマーケット」です。レジ打ちや惣菜調理、品出しなどの仕事があり、担当する持ち場が固定されていることもあるバイトです。

スーパーは比較的営業時間が長く、開店前の準備もあるため、早朝や日中、夜間など、幅広い勤務時間から選べるケースが多いでしょう。また、基本的に土日も営業している店舗が多いため、平日だけではなく土日にシフトを入れることも可能です。店舗によっては、放課後の時間帯に入れる高校生を積極的に採用しているところもあります。ちょうど放課後の時間帯は、夕方やパートの主婦(夫)がシフトに入りづらい時間帯であり、なおかつ来店客が増える時間だからです。

2位 コンビニエンスストア

高校生が経験したことのあるバイトの第2位は「コンビニエンスストア」です。24時間営業の店舗が多いので、基本的に働く時間を柔軟に対応してくれます。また、店舗数が多く、自分の家の近くや学校の近くなど働く場所を選びやすいバイトです。

コンビニバイトの業務内容は非常に幅広く、レジでの接客やスナック類の調理、公共料金などの支払い対応、宅配便の荷物受付、店舗内外の清掃など覚えるべきことはたくさんあります。ただ一度覚えてしまえば、ひとつひとつの業務はそこまで難しいわけではないので、高校生でもしっかりと働くことができます。

3位 チェーンの飲食店(牛丼、カレーショップ、ファストフード店など)

高校生が経験したことのあるバイトの第3位は、「チェーンの飲食店」です。全国各地に店舗があり、牛丼やカレーなどを提供する飲食店でのバイトです。

飲食店のバイトは、主に注文を取ることや料理の盛り付け、皿洗い、レジ打ち、店舗の清掃などを行います。チェーン店であれば、仕事内容はマニュアル化されていることが多いため、バイト初心者でも仕事を覚えやすい環境が整っています

ランチや夕食の時間帯に来客数がピークを迎えるため、平日の夕食の時間帯や土日の昼時などに勤務可能な従業員を歓迎する店舗も多いことから、平日だけでなく休日も勤務したい人に向いているバイトでしょう。

高校生でも働ける!給料が高いバイトとは?

せっかく働くのであれば、なるべく給料が高いバイトを選びたいと感じる人もいるのではないでしょうか。ここからは、高校生でも働ける相対的に給料が高いバイトを以下に3つ紹介します。ただし、仕事内容によっては高校生を募集していないケースもあるので、求人票をよく見てから応募するようにしましょう。

イベントスタッフ

イベントスタッフのバイトは、ライブやフェス、販売会、セミナー、スポーツの試合といった各種イベントの運営をサポートする仕事です。会場客の案内、販売支援、会場の警備などを行うため、イベントのリハーサル風景が見られたり、働きながらイベントに参加できたりするメリットがあります。深夜勤務になる可能性がある場合や、開催されるイベント内容によっては高校生を募集していないこともありますが、高校生が応募可能な求人も中にはあります。

なぜ給料が高い?

イベントスタッフは1日がかりの勤務となることが多く、出勤1回あたりの勤務時間が長いため、給料が高くなりやすいのです。また、立ちっぱなし・動きっぱなしになり体力を使うことも多いので、そのような体力を使う仕事の場合は時給が高く設定されていることもあります。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドのバイトの仕事内容は、フルサービス型の場合、車の誘導や給油、窓拭き、洗車、ゴミ捨てなどです。セルフサービス型の場合は、店舗によってサービスの幅が異なりますが、モニターでお客さんの様子をチェックし、何かトラブルが発生した際に対応すること、清掃などが主な仕事となります。

営業時間が長いため、シフトの融通が利きやすく、週1日・短時間から勤務可能な店舗も多いです。学業や部活動で忙しい高校生でも働きやすいバイトのひとつです。

なぜ給料が高い?

ガソリンスタンドは、基本的に屋外での仕事です。真夏や真冬、荒天の日でも屋外で働くことになりますので、体力を使います。また、給油やオイル交換といった危険物を取り扱うことや、車を傷付けないようにするなど、細心の注意を払って仕事をしなくてはなりません。体力があり、物や車を丁寧に扱える人を求めていることから、時給が高めに設定される傾向にあります。

居酒屋

居酒屋のバイトは、ホール(接客)とキッチン(厨房)に分けられます。募集段階で職種が絞られている場合と、面接時に希望を聞かれる場合がありますが、店舗によってはどちらも任されることもあります。ホールスタッフは、来店客の案内や料理の注文受付・提供・会計・片付けなどが主な仕事です。キッチンスタッフは、調理や盛り付け、皿洗いなどを担当します。

チェーンの居酒屋の場合、基本的にホールスタッフ・キッチンスタッフともに業務のマニュアルが整備されていることが多いため、初めてバイトをする人でも働きやすいでしょう。

なぜ給料が高い?

居酒屋のバイトは、週末は来店客も多くなり非常に忙しくなります。また、酒類を提供することでお酒に酔ってしまった客への対応も必要となるなど、体力を必要とする仕事です。そのため、時給がほかの飲食店と比べて高く設定されている店舗が多いのです。

高校生がバイトをするときの注意点

ここまで、さまざまなバイトを紹介してきましたが、実際にバイトを始める前に知っておくべき注意点がいくつかあります。自分の不注意でほかの人に迷惑をかけることのないように、以下の2つの注意点を押さえておきましょう。

注意点1. 働ける時間が制限されている

22時から翌5時までの深夜の時間帯は、18歳未満の就業が労働基準法で禁止されています。深夜帯の勤務は時給が高い傾向にありますが、18歳未満の場合は深夜働くことができないということを覚えておきましょう。また、働ける時間の長さにも制限があり、 18歳未満は1日8時間・週40時間を超えて働くことはできません

これらのルールは、本来従業員を雇う側の雇用主が守らなければならない法律であり、違反するとバイト先に罰則が科されます。ただし、雇われる側としても、万が一のトラブルを避けるためにルールを理解しておくことが大切です。

労働時間にまつわる法律については、以下の記事で詳しく解説していますのでご参照ください。

注意点2. 稼ぎすぎると税金がかかる

たくさん稼げば稼ぐほど収入が増えると考えてしまいがちですが、年間103万円を超えて稼ぐと所得税が課され、手取り額が減る可能性があります。月収が88,000円以上になると一時的に所得税が課税されますが、結果的に年収103万円未満であれば、88,000円を超えた月があった場合でも、年末調整や確定申告をすることにより、差し引かれた所得税が還付されます。つまり、特別な事情がない限り、稼ぐ金額は年収103万円以内に調整するのが良いでしょう。

社会保険に関しては、年間130万円を超えると親の扶養から外れてしまい、自分で社会保険料を払わなければいけなくなります。また相談なしに親の扶養から外れてしまうと、親ともトラブルになる可能性がありますので注意が必要です。

所得税の発生基準となる収入については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて確認してみてください。

まとめ

高校生がバイトで稼ぐ平均額やおすすめのバイト先、働き方の注意点について解説しました。世の中にはさまざまなバイトがありますが、選ぶバイトによって仕事内容はもちろん、稼げる金額や働ける時間が異なります。自分に合った働き方を見極め、適したバイト先を見つけることが大切です。

楽しく働くことができるうえ、期待する収入が得られれば、高校生活がより充実したものになるでしょう。ぜひ本記事を参考に、バイト先や稼ぎ方について検討してみてください。

この記事の監修

山本 喜一

社会保険労務士法人日本人事 代表

特定社会保険労務士、公認心理師、精神保健福祉士。大学院修了後、経済産業省所管の財団法人で、技術職として勤務、産業技術総合研究所との共同研究にも携わる。その後、法務部門の業務や労働組合役員も経験。社外取締役として上場も経験。上場支援、同一労働同一賃金、メンタルヘルス不調者、問題社員対応などを得意とする。

代表著書
補訂版 労務管理の原則と例外 働き方改革関連法対応』新日本法規
労働条件通知書兼労働契約書の書式例と実務』日本法令 等多数

※この記事の更新日:2023年12月08日(初回公開日:2022年03月01日)

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